先週から滝ヶ原峠を上り日光方面の紅葉具合を確認したところ、本格的な紅葉ライドを楽しむなら今週しかないだろうと心に決めていました。
週間天気予報でも晴れマークが並び、またと無いチャンスかと。
ところが...
朝8:00に待ち合わせ場所となる大谷川グリーンパークから見上げた日光連山は、なにやら分厚い雲に覆われていてかなり微妙な雰囲気が漂っています。
本日は目の前に見える日光連山を周遊するいわゆるニコイチ予定なのでちょっと不安。
ガッツリと冬用のジャケットを着込んでの出発となりました。
と、走りだして直ぐにピーっと!
サイコンが何やらアラートを出しているではないか?
停車して確認すると「Di2システムバッテリーが低下しています」だって...
この時点でGARMINに表示されているDi2のバッテリーゲージは2/5となっておりオレンジ色で表示されています。
このままじゃヤバいよ、直ぐにでも充電しろと言わんばかり。
ソロならこの天気だし間違いなく中止して帰ってしまうところですが、仲間を誘っておいて失礼する訳にもいかず一日ぐらいはもつだろうと楽観的に考えてリスタート。
しかしながら、心の中では最悪の場合を覚悟していたってのが本音です。
突然のシステム停止にビビりながらも走りの方は軽快で鬼怒川温泉から川治温泉へと向い川治ダムへと到着、この辺りから少しづつ山も色付いてきて雰囲気が出てきました。
それにしてもこの天気、脚を止めてしまうと寒くて凍えそうになるので先を急ぎます。
でっ、栗山に着いたところで今後を判断する事に。
天候、Di2のバッテリー、体調など考慮し迂回するならここしかない、霧降高原へショートカットするか悩みどころです。
そんな訳で蕎麦でも食べながら検討する事にw
時間的にはちと早かったのだけれど、今後の行程を考えるとこの辺りで補給しておくのも悪くはないかと、ついついと入店してしまいました。
暖かい店内でお腹を満たしたところで外に出ると天気が回復傾向に。
予定通り川俣温泉へと進む事にします。
日差しも出てきて暖かくなり瀬戸合峡へと到着、気が付けばスッカリと紅葉の景色に身を包まれていて雰囲気バッチシと言ったところでしょう。
やっぱし、自転車だからこそ味わえるこの雰囲気ってのがたまりませんね。
そして、川俣温泉に到着すると紅葉もピークの様で染め尽くされた彩が最高でした。癒しの時間をしばし堪能して山王峠を上る覚悟を決めます。
と、この時点でDi2のバッテリーは相変わらず2/5のまま。
これまでは変速に気を使いバッテリーを温存してきたつもりですが、ここから先はそうも言っていられないかと。
なにせ15.3kmと長〜い上りが始まるのだから...
前半はアップ・ダウンを繰り返して標高を上げていきます、本来なら小まめなシフトワークが必要となるところをかなり大雑把にして脚で対応。
ピナレロに乗り換えて初めての山王峠、まさかこんな形で上る事になろうとは...
ただ、前回上った時の様に我慢してペダルを漕いでいる訳でもなく、マイペースで心地よく進んでくれるのに驚かされます。
橋を渡り後半戦のツヅラ折れが始まっても斜度の辛さを感じる事無く不思議なくらい。
結局、峠のピークまでスルスルスルと上ってしまいあっけなく終了。
しかも、過去の記録より5分以上も縮めていてビックシ!
バッテリー温存の為に下りは脚を止め極力シフトチェンジを減らしていたにも関わらず、これだけの結果を得られるのはまさにピナレロ効果なのでは。
ホイールもまだ鉄下駄だし、伸び代がどんだけあるのやらw
と浮かれているのも束の間、戦場ヶ原への下り道ではチラホラと白いのが舞っていて身も心も凍りつく様な寒さ、上りよりも下の方が堪えますね。
まぁ、標高1,700mからのダウンヒルですから、そりゃもう。
三本松で茶屋に飛び込んだのは言うまでもありません。
戦場ヶ原から中禅寺湖半まで下りてくると少し暖かさを感じられる様になり一安心、ほんの僅かな標高差でも随分と違うものだとホッとしました。
そう、本格的なダウンヒルはこれから、日光いろは坂が待っている。
そんな日光いろは坂、陽も傾いてきたところで見事に浮かび上がる山々のコントラストは本日一番のビューポイントと言っても過言では無い。
もうね、絶景としか言いようがありません。
ドキドキの紅葉ライドとなってしまいましたが最後に大満足。
ここからは油圧ブレーキの恩恵を最大限に生かして安全運転で駐車場まで。
Di2のバッテリーゲージも2/5のまま変わる事なく8時間のライドを無事に終了です。
天気が悪いせいか例年より車通りが少なく自転車にとってはある意味快適なサイクリングとなりましたが、心配事を抱えながらのライドはあまり楽しいものではありませんね。
Di2初心者なのでこれを教訓に次へ繋げたいと思います。
最後に、当日は志を同じくニコイチを走られていた皆さん大変お疲れ様でした。