キャニオンのクロスバイクを本格的なグラベルバイク、いわゆるワンバイイレブンにしてみては、なんて妄想が始まってしまった。
ホイールも650Bに換えてちょっと太目なグラベル志向のタイヤにしたら、さぞかし砂利道が楽しいのではと。
こんな大胆なカスタムって、ディスクブレーキならではの恩恵でしょうか。
そこで今回は、クロスバイクをワンバイイレブン化するレシピを考えてみる事に。
チェーンリング
今シーズンはSHIMANOからGRXなるグラベル志向なグループセットが発売されて、本格的にワンバイイレブンに参入してきたところで。
チェーンリングもMTBとは一味違った歯数となっていて非常に興味深い。
11速になるとチェーンとの相性もあるのでSHIMANO製のGRXを選んでおくのが一番妥当なのかもしれません。
40Tと言った無難な歯数のチェーンリングも他に無いし。
チェーンリングだけ交換するなんて手もありますが、ホール数とかBCDとか考えると、結局はクランクアームから換えてしまった方が間違いないのではないでしょうか。
スプロケット
フロントのチェーンリングを40Tとしてロード用のスプロケ11-34Tを仮定してみると。
- トップ側は40/11=3.64、50Tのアウターで13〜14Tを踏んでいる感じ
- ロー側は40/34=1.18、34Tのインナーで28〜30Tを踏んでいる感じとなる
街乗りとしては十分な様だが、タイヤがグラベル志向になるといささかロー側が厳しいのではと感じてしまう。
やはり、最低でも1:1は欲しいところだろうな。
11x46Tなんてのもあったりして、もはやロードバイクのアウター並の大きさなのでは。
リアディレーラー
スプロケがデカくなると、それに対応したディレーラーも用意する事になるのだが。
ここで、ちょっとした疑問が。
グラベル系の11速とMTB系の11速って何が違うのだろうか?
例えば、GRXコンポーネンツRD-RX812と
MTB系のコンポーネンツRD-M8000だと。
実はこれ、同じ11速なので可動範囲は一緒なのだが、コントロールするシフターの引きしろに違いがあって全くの別物です。
結局、ディレーラーはコントロールするシフターによってGRX系なのかMTB系なのか決まるので、自ずと限られてしまうのでした。
また、GRX系RDだとスプロケの最大歯数は42T、MTB系RDだと46Tまで対応している点にも注目しておかないといけません。
シフター
ドロップハンドルの場合はSTIレバーになるのでGRX一択になるのですが、左側の変速機能がキャンセル出来るのもロード系とは違った魅力の一つ。
では、バーハンドルならMTB系を選んでおくのが無難なのではと思いがちですが、MTB系は既に12速化されてしまっていてパーツがかなり限定されている現状が。
ワンバイイレブンをMTB系ディレーラーで組むなら、在庫があるのはこちら。
既にカタログ落ちしているので入手するなら今のうちかもしれません。
グラベル系のGRXからロード系の11速まで対応しているのはこちら。
こいつはトリプルダウンは勿論、プッシュに限ってはダブルアップが出来る構造になっていて、なかなか面白い仕様でした。
ホイール
今回、最大の難関となるのが650Bホイールの調達になるのではないでしょうか。
リアエンド幅が135mmのQRに対応している物となると、Prime - Kanza 650Bぐらいしか思い浮かばないのですが。
しかも、21Cのリム幅でチューブレス対応、センターロックディスクマウントに前後セットで1,550gだなんて、驚異的なコスパではないでしょうか。
ただし、世界的に探してみても650Bのホイールは在庫が薄く、よほどのタイミングでないと入手は難しかもしれません。
まとめてみると
現状でシフターにSL-RS700を使っているので、必然的にコンポーネンツはGRXで検討する事になりそうです。
でっ、リアディレーラーはRD-RX812となるので、スプロケは最大で42Tまで。
GRXを搭載したバイク、一度試乗してみたいものです。
出来れば40Cぐらいのタイヤ履いたやつで...