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FULCRUM Racing ZERO C17 のリアハブをメンテナンス

Fulcrum Racing ZERO C17


最近は、全く出番の無くなってしまったフルクラムのレーシング・ゼロだが、ストラバによると2018-12-23に納輪して8,000kmほど走った計算になる。

 

今回は、そんなレーゼロのリアハブを分解メンテナンスしてみる事に。

 

 

フリーボディーの取り外し

FULCRUM Racing ZERO C17 フリーボディーの取り外し


まずはドライブ側、スプロケットが嵌るフリーボディーから分解してみよう。

 

クイックが通る穴に5mmのアーレンキーを刺して、17mmのスパナでフリーボディーを固定するナットを時計回し(逆ネジ)すると外せる。

 

この時、フリーボディーを引き抜くには決まった位置に噛み合わないと抜けないので注意が必要だ、決して無理に叩いたりしてはいけない。

 

FULCRUM Racing ZERO C17 フリーボディーを取り外したハブの様子
FULCRUM Racing ZERO C17 取り外されたフリーボディー

フリーボディーを抜いてみると本来は真っ白なセラミックグリスが真っ黒に変色してしまった様子が伺える。

 

実はこれ、雨天走行をすると一発でこうなる。

 

本来、カンパ系のフリーボディーは雨天走行したら分解メンテナンスするのが基本らしい。

 

その為、簡単に分解出来る構造になっているのだとか。

 

こうなるとラチェット音が爆音になるので、カンパ系=爆音ではなく、ノーメンテナンス=爆音になると言ったのが本当のところ。

 

ハブシャフトの分解

FULCRUM Racing ZERO C17 ハブシャフトの取り外し

フリーボディーが外れたところでハブシャフトの両端に5mmのアーレンキーを刺して反時計回し(正ネジ)するとノンドライブ側の先端部品が抜けてくる。

 

続いて玉押し調整の黒いロックリングを2.5mmのアーレンキーを使いロック解除してから取り外す。

 

これで、ドライブ側にハブシャフトが引き出せる様になるので、軽く手で叩いて押し出すのだが意外と硬い、間違ってもプラハンなどで叩かない様に。

 

どうしても抜けない時はシャフトに嵌っているワッシャーの切れ目に極薄なマイナスドライバーなどを刺してみよう。

 

後はシールをそっとめくってセラミックボールの詰まったリテーナーを取り出す。

 

この時、リテーナーの向きを覚えておくのを忘れずに。

 

クリーニング

FULCRUM Racing ZERO C17 8,000kmでグリス切れの様だ

ディグリーザーを軽く吹きかけてみるとグリスが固形化し始めているのが判る、メンテナンスするには丁度良い時期だったのかもしれない。

 

そして、自転車メンテナンスでは定番となったワイプオール、分解クリーニングには欠かせない使い捨てのウエスはいかがでしょうか。

 

FULCRUM Racing ZERO C17 ハブシャフトのクリーニング

古いグリスを洗い落としピカピカになったパーツが非常に美しい、手で触れるとその精度に感じ言ってしまう、これがフルクラムのブランド力なのか。

 

グリスアップ

AZ(エーゼット) BGR-004 自転車用 セラミックグリス 2号 40g

今回はAZから販売されている自転車用のセラミックグリスBGR-004を用意してみた。

 

株式会社エーゼットから封書で届く、¥440-配送無料とは申し訳ない様だ。

  

FULCRUM Racing ZERO C17 ハブの組み立て

しかし、ジャバラの容器にノズルが着いているのは非常にありがたいのだが、押し出す具合がかなり難しい。

 

余りにもシブイので補助器具を探してみたら、専用のがあったりして!

自転車に限らず、他にも色々と使えそうなので一つ買っておく事にします。

 

実は、これまで模型で有名なタミヤから販売されているセラグリスHGなる物を使っていたのだがコスパが半端なく高い...

 

10gで¥500-と超高級素材。

 

確かに、ミニベロのフロントハブをセラグリスHGでグリスアップしたらメチャメチャ良く回っていて、デュラグリスよりも高性能なのは間違いない。

 

そこで目を付けたのがAZのBGR-004、おそらくセラグリスHGの中身はこれなのではないのかと想像してしまうのであった... 

 

組み立て

FULCRUM Racing ZERO C17 玉当たり調整

組み立ては分解の逆手順で行えばOK牧場、重要なのは玉当たり調整かな。

 

調整のコツは一度ロックリングを緩めハブシャフトを軽く叩いてドライブ側に押し出しておくところ、ここはプラハン使っても大丈夫。

 

そう、一度ガタガタにしてからロックリングを締め込んでいくのがポイント。

そして、ゴリゴリ感が出ないところで止めておくのが丁度良い。

 

後は、手に持って回してみて自分が納得したところでロックリングのネジを締めて完了。

 

あっ、締め過ぎてゴリゴリしちゃったら最初からやり直しね。

 

必ず一度ガタガタにしてから調整しましょう。

 

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