SHIMANOのロード用だと53-39T、52-36T、50-34Tと選択肢がある訳ですが、ミニベロに搭載している52Tを53Tにするとどれ位の変化があるのか興味ありませんか。
まぁ、大きくすれば脚力が必要になるのは容易に想像がつきますが...
もしも、たった1Tの違いで走りが変わるのだとしたら。
なんて自惚れた思いを確かめる日が来た。
今回は別な思惑で探していた物をたまたま入手したので、そんな思いの答えを探るべく早速ですが試してみる事に。
とここで、入手した物はアキワールド社の53Tチェーンリングに鍛造クランク170mm。
一体型で重量感はありますが、シティーサイクル向けで好感の持てる商品です。
ちょっと塗装が安っぽいですがそこはお値段相当と言う事で。
それでは、52Tから53Tへとたった1Tでどれだけ走りが変わるのか試してみましょう。
と、既存のチェーンリングを外してみたところペダル軸に結構なゴリゴリ感を発見。
年式の古い自転車はBBがカップ&コーンなので分解調整出来るのが良いところ。
ここで注意するのが左ワンは正ネジなので反時計回して外しますが右ワンは逆ネジ、しかも専用レンチが必要なので今回の作業ではあえて外していません。
つまり、左ワンのロックリングさえ外してしまえば意外と簡単な作業です。
工場生産時のグリスはねっとりと重く玉当たり調整も適当なので本来なら新車のうちに手を入れておくのが理想ですね。
古いグリスを洗浄したらデュラグリスをたっぷりと塗ったくって組み付け完了。
玉当たりをキッチリと調整したBBは踏んだ時のペダリングがとてもスムースで心地よい。
そして、チェーンリングを大型化する際に一番重要なのがチェーンステーとの干渉問題。
今回は内側のチェーンガードが無いタイプなので余裕でした。
ここでチェーンリングとステーが干渉するとなるとコッタレス軸の幅を広くするしか方法がありません。がっ、チェーンラインもその分外側になるので余計な問題が発生したりする場合もあるので、干渉しないギリギリのサイズを選ぶのが肝ですね。
と言う事で一週間ほど通勤で使ってみましたが漕ぎ出しなどさほど大きな差は感じられないまま、週末になって古賀志山を上ってみました。
が、ぶちゃけヒルクライムには向いていないの一言。
たった1Tなのにロー側で脚が回せなくなってしまいかなり苦戦しましたw
しかしながら、STRAVAでのタイムは良好でトレーニング機材としては良い傾向みたい。
こうなると、このまま53Tで通勤して少しでも脚を鍛える足しになればなんて思いが頭を過ぎりますが、帰宅して元のチェーンリングに戻しています。
そう、この53Tの使い道はその先にあるのでした...