ここ宇都宮辺りで日常的に見かけるプロロードの選手など案外と黄色いクリートを使っている方が多く、昨年からちょっと気になっていた次第。
もしかして黄色いクリートの方がパフォーマンス的に優れているの?
なんて...
あれだけのビックパワーで坂を駆け上がっていく人達が黄色いクリートを選ぶ理由とは一体何なのか気になりませんか。
そこで今回は、今更ながらShimanoの黄色いクリートSM-SH11を試してみる事に。
丁度、ロードバイク用のシューズをフィジークのVENTO OMNAに新調したところなので迷わず黄色いクリートを装着してみました。
ナイロンソールなのでクリートの喰い付きも良く、これならクリートキャッチのテンションを強くしても問題無さそうな気がする。
そう、今回の件についてはもう一つ重要な要素があったのだ。
それは、ペダルがPD-R9100であるって事。
これまでPD-R550→PD-R8000→PD-R9100とセオリー通りにアップグレードしてきて確実に変化していると感じるのがその剛性感。
そして、PD-R9100はクリートの保持力がマジで強烈過ぎると言った点。
だからこそフロート角の大きい黄色いクリートを使ってダンシングしてもガッツリとパワーが掛けられるのではと思う。
ぶちゃけ、ここが今回の肝になるのではないだろうか...
そんな訳で早速だがフィジークのVENTO OMNAにクリートを取り付けてみた。ここで一番気になるのがその取り付け位置ではないでしょうか。
クリートを最も後端(土踏まず寄り)にしてQファクターは最大幅にセット。
そこから自分の脚に合うトー角の調整をしてみる。
実はピナレロに乗り換えてからと言うもの、ディスクブレーキになりリアエンド幅が拡がった事で思わぬ弊害に悩まされていた。
設計の古いシューズでは思い通りにトー角の調整が出来ないのである。
そこで、ペダルワッシャーなどを使いQファクターを拡げる事でトー角をアジャストしていたのだけれど折角の剛性感が失われている気がしてならない...
ジャストフィットなシューズでもクリートの位置が脚に合わなければ全くの無意味。
その点、フィジークのVENTO OMNAはシッカリと設計されていて調整範囲がかなり自分好みになっていると確認する事が出来た。
これだけは試着で試せないので実際に購入してみないと分からないから実に悩ましい。
基本的なセッティングが終わったところで自転車に跨ってみるとクリートの深度、Qファクター共にS-PHYER RC903によく似たイメージでかなりの好印象。
海外ブランドのシューズでこれほどまでに日本人にフィットしてくるとは驚きである。
そしていざ、足を動かしてみると!
予想はしていたけど黄色いクリートのフロート角ってのは凄いな。
たった3度なのに踵が1cmくらい動いているのではと思うくらいスルっと動く。
それはまるでフラットペダルを踏んでいるかの如くとても自然でなめらか、ビンディングシューズ独特の束縛感から解放された様だ。
ただ、フロート角が大きくなる分シューズをリリースするのには注意が必要かも。
その辺りを踏まえて実走に出てみたところ実に自由でよろしい。
機材やペダリングスキルが落ち着いたところで敢えて黄色いクリートを使ってみるのは案外と面白い発想なのかもしれないな。
初心者の頃とはまた違った意味で黄色いクリートの存在価値を知る事になるだろう。
気になる方はご自分で一度試してみてはいかがでしょうか。
それでは、また (^^;