シマノ製クランクのリコール問題で見事にビンゴしていまいショップに預けていたロードバイク、Bianchi INTENSOを引き取りに行ってきた。
年式は随分と古いバイクのはずなのにクランクが最新型になると新鮮に見える。
個人的にはこのサッパリとした感じの方が好きだ。
な〜んて、喜んでいたのもひとしお...
実はこれ、50x34Tのチェーンリングにクランク長が165mmとオリジナルのクランクセットとは全く違うサイズが搭載されていたのである!
本来なら交換対象と同じ物になっているはずなのだが?
でっ、普通なら一体何してくれてんと思うところ自分の場合は165mmのクランク長に気付いた瞬間から逆に嬉しくて仕方がない。
そう、巷で噂のショートクランクを愛車で試せるなんて超ラッキーだろう。
如何言った経緯でこんな事になったのか165mmのクランク長からして大方の察しはつくので突っ込んだ事は言わずにこのまま暫くテストさせてもらう事にした。
そんな訳で近所の平坦を乗り回してみたところ全く違和感も無く脚の掛かりが良い。
ショートクランクにすると脚が良く回ってくれるってのは本当の様だ。
また、コンパクトクランクになっているせいか加速のもたつきも無くアウタートップまで気持ち良くシフトアップ、INTENSOとはかなり相性が良いと思う。
ただし、ダンシングすると流石にちょっと忙しい感じは否めないけどね。
平坦だけで言うなら確かにショートクランクにする理由が十分にあるのではと納得してしまうところだ。
そうなると本格的に試したくなるのがヒルクライム。
早速、何時もの古賀志山へと向い一通り上ってその感触を確かめてみる。
今回は当然ながらパワーメーターが無いので指標となるのは心拍数のみ、こう言った時にペダル型パワーメーターの優位性を感じてしまうのは仕方がない。
では、実際にショートクランクでヒルクライムをしてみた感想を。
(ここからは、あくまでも個人的な感想です。)
まず、古賀志山を上り始めて直ぐに感じたのがやたらと坂が長いなと、これまで幾度となく上ってきた古賀志林道がこんな風に感じるのは久しぶりかもしれない。
まぁ、正月で多少太ったってのもあるから一概には言えんけど...
それでも自分の中では200wペースで上っているにもかかわらず、まるで初心者だった頃の様な時間が流れていた。
そう、踏んでも踏んでも進まないあの嫌な感じしかしない。
表、逆、裏と古賀志山を一通り上ってみたところで正直な感想を言うと、残念ながらゴリゴリとペダルを踏んで上る自分のスタイルには全く合わない様だ。
50x34Tに165mmクランクの組み合わせはかなり期待していたのだが...
テコの原理で考えると力点が短くなった分、作用点を短くしてツジツマ合わせをしているはずなのに同じギアレシオが踏めず無駄にパワーが消耗するって感じかな。
自分にとっては力率が悪すぎるとしか言い様がない。
ぶちゃけた話し、股下の寸法からして165mmの方が本当は妥当なのではと疑問を抱いていたのだが、今回の一件で一気に消え去って超スッキリ。
たった5mmの差でこんなにも違いがあるなんて何事も試してみないと分からんものだ。
今回、クランク間違いに問題があったとしても165mmのショートクランクを試す機会を得られた事に感謝しています。
これで170mmのクランク長に自信が持てました。 (^^;