ピナレロのプリンスFXが納車され二週間が過ぎたところで走行距離250km、獲得標高が約3,200mほど走りようやっとサドルのポジションが落ち着いてきたところです。
高さ、前後位置、角度と座るたびに感じる違和感を払拭するだけで二週間...
と言うのも、ビアンキの数値を丸っとコピーしているにも関わらず実際に走ってみると随分と脚への負担が違う事に気付く。
やはり、バイクが換わるとポジションも少なからず変わるもの。
そこで今回は、エントリーグレードのロードバイクから今時のエアロロードバイクに乗り換えてみて思うところを簡単にまとめてみました。
東レT900のカーボンフレーム
もうね、噂通り踏めば踏んだだけスパッと進むとても反応の良いフレームなのは間違いありません。ただ、進むが故に踏み過ぎてしまうと言うのが本当のところでしょうか。
正直なところ初心者クラスが見栄張って乗る様なフレームではないと思います。
何故ならば、自分がロードバイクに乗り始めたころ貧脚を理由にレーシング・ゼロと言うハイエンドアルミホイールを履いてしまった時と同じ雰囲気が漂っているから。
踏み過ぎてしまうペダリングは決して脚を育ててはくれない...
この手の機材になると有酸素運動を主体とする基礎的なペダリングをマスターしていないと諸刃の剣にしかならないって事。
自分の場合、レーシング・ゼロでは無駄な時間を過ごしたなと後悔しかなかった。
だからこそプリンスFXには敢えてシマノのパワーメータFC-R8100-Pを搭載してペダリングを監視する事にしたって言うのが本当の狙いです。
質の良いフレームに乗るのだからペダリングの質が劣っていたのでは勿体無いからね。
だが、このフレームに乗って一番驚いたのはメッチャ良く曲がるってところ!
ビアンキのインテンソもエントリーグレードとは思えないほど良く曲がりましたが明らかにそれ以上、とても気持ち良く曲がってくれるので自分にピッタシな相棒になるかと。
ダウンヒルのセグメントが楽しみで仕方がありません。(勿論、安全には十分注意して)
ピナレロの象徴とも言えるONDAフォークに秘密があるのか、それともアシンメトリックのフレーム設計に秘密があるのかは分かりませんがピナレロのフレームは最高です。
コンポーネンツ
ロードバイクに乗り始めた頃は電動コンポだの油圧ディスクブレーキだの最新鋭の機材にちょっとアンチ的な考えを持っていたのだけど、今やその全てを手にしているなんて。
ひと昔前なら完成車が買えるくらいのお値段になっていて驚きですが...
Di2
昔、Di2が出始めたころハンドルバーにギアの情報が表示されるモニターがあったのはご存知だろうか。
あの頃はちょっと憧れていた機能でDi2ならではの特権だった。
それが今やGARMINの画面の中に集約されていたなんて知らなかった、センサーを登録していると次から次へと新しいページが表示されて驚きの連続。
しかも、ブラケットのサテライトスイッチでGARMINの操作まで出来るなんて!
世間ではDi2の変速性能に注目が集まりがちですが、自分としてはDi2化する事でディバイスとの関連性をより深くしたシステムが構築出来る事に驚いています。
R8100で無線化されたDi2、使ってみると機械式には戻れませんねw
油圧ディスクブレーキ
これはもう随分と前からクロスバイクで体験しているのでメリットしか語れませんね、今時の新車に乗り換えるなら油圧ディスクブレーキは必須で間違いないところでしょう。
何せ、一度でもあのブレーキフィーリングを味わってしまうともう戻れないから。
確かに、ディスクブレーキのメンテナンスはリムブレーキに比べると難しいものがありますが、やり方さえ工夫してしまえば案外と簡単なもの。
リムブレーキのシューをチマチマと調整しているよも遥かに楽かと思います。
まぁ、取り扱いに関しては注意事項があるので厳守しなければなりませんが、それさえ間違わなければ鬼に金棒なのでは。
12S
残念ながら今回はここが一番腑に落ちないところ、ぶちゃけ12S化するメリットを今のところ微塵も感じてはおりません。
と言うのも標準で付いてきたリアのスプロケット11-30Tに全く魅力を感じないから。
11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30T
配列を見ると11Sの11-30Tカセットスプロケに16Tを追加したのが12Sになるのだが、ここをクロス化するメリットが自分には全く分からない...
ならば、11-34Tにしてフロントアウターでリア30Tを使える様にした方が良い。
チェーンのたすき掛けはNGだって知ってはいてもアウターでリズム良く走っている最中にあと一枚あればってなシーンありませんか?
そんな時、自分は躊躇なくアウターローを使います。
勿論ですがチェーンにダメージが残るほどの時間ではありませんが。
それが、堂々とアウターで30Tが使える様になれば走りの幅が広がるのではと思う。
装備品
これまでライドに出掛ける際にはサドルバックまたはハンドルバーバック、サイコンにライトとボトルゲージにはツールボトルが必須品で必ず持ち歩いていました。
がっ、ピナレロに乗り換えたらその全て使い回しが出来ないなんてorz...
サドルバックはエアロシートポストが太すぎてベルクロが巻けず、ハンドルバーバックはエアロハンドルが故ヘッドチューブに擦れてしまいそうなので却下。
サイコンマウントは納車の記事で紹介した通り。
そして、一番残念だったのがボトルゲージで中華製のカーボンや某ブランド品など色々と試してみましたがロングボトルやサーモスの保冷ボトルを入れるとダウンチューブにボトルが当たってしまうと言った欠点が...
ピナレロの象徴の様なあのダウンチューブが仇になるとは。
結局のところボトルゲージもMOST製に買い換えて何とかギリで当たらなくなりました、やはりピナレロはMOST以外選べないのである。
最後に
何かと期待して新しいロードバイクに乗り換えてみたものの、実際に乗りこなすにはまだまだ時間が掛かりそうです。
まぁ、素人がエアロロードに乗り換えたところで何も変わらないってのが現実ですが...