雨上りの11月3日文化の日は栃木県鹿沼市にある芦の郷公園の駐車場にBianchiのロードバイクとCANYONのクロスバイクが並んでいた。
今回は、嫁さんに軽る〜くヒルクライムを楽しんでもらうと言った趣で、大芦渓谷へ紅葉狩りライドツアーを企画したのだ。
これまでとは違った形のサイクリングが御所望だと、まさか嫁さんから言い出してくるなんて信じ難い話なのだが...
しかし、宇都宮の天気予報では終日晴れマークが並んでいるのに目的地方面の山々には厚い雲が広がっていて、ちょっと肌寒いライドになりそうな予感が。
サイクリングの準備をしている嫁さんは、いつもの平坦基調なサイクリングと同じ感覚でいるのか、急に寒くなったこの状況を服の重ね着で凌ぐつもりでいるらしい。
ちょっと待て、そんな格好で今回のルートに挑んだら間違いなく大汗かいた挙句、帰りの下り坂で体が冷えきってしまうのが目に見えている。
ここは、サイクルウェアーの機能性を丁寧に説明して何とか着ていただく事に。
って、女性用のウェアーなんて用意していないのでパンツは自分が使っているパールイズミのオレンジタグを、ジャージは息子が中学生の時に着ていたLE COLで。
意外と様になっているのだが、ヘルメットは嫌だとか言い出したりして...
もうね、家を出る前から大騒ぎなサイクリングですw
それでも、走り出したら快適の様で順調に古峰神社一ノ鳥居へと到着。
このまま古峰神社まで行っちゃうみたいな勢いなのだが今回は止めておく事に。
丁度、地元新聞の一面で古峰神社古峯園の紅葉が紹介されていたので興味津々らしい。
しかし、ここから先は初心者が調子こいて登れる様な坂では無い。
初心者サイクリストが楽しく紅葉を満喫するならば大芦渓谷へ進むのが無難なところ。
古峰街道を右折して林道河原小屋三の宿線に入ると一気に渓谷感が、本来なら滝ヶ原峠にまで抜けられる林道のはずが、昨年の台風の影響で今でも通行止め。
おかげで交通量も少なく、渓谷沿をのんびりと走れるので初心者にはうってうつけのサイクリングコースとなっていました。
こうして、林道に入ってから約3kmで渓谷一の紅葉スポットである白井平橋へ到着。
駐車に戸惑う車を横目にサクッと立ち寄れるのが自転車の良いところ。
一通り撮影したら、さらに先へと進みます。
ここで心配なのが嫁さんの脚、最終目標地までは残り5km程。
本当のヒルクライムはこれからだよと確認してみたら、まだまだ大丈夫だと。
とは言っても段々と踏めなくなるのが当たり前で、斜度のキツいところは無理せず押して歩きました。
そう、ここで一緒に押して歩くのが夫婦円満の秘訣かと。
剛脚を自慢して自分だけガンガン先に行く様な態度をとってはいけません。
のんびりと歩きながら交わす、たわいも無い会話が大切な夫婦の時間となる訳ですよ。
そんな青春映画みたいな一時を過ごしているといつの間にか最終目標の大滝に到着。
流石にこの景色には嫁さんも大満足!
ここまで約20km、頑張って漕いできたご褒美と言っておきました。
脚の疲れも忘れて写真撮影に勤しむ姿は可愛いもので、フォトポタに目覚めたかも。
こうして帰路につく訳ですが、ここでトイレに寄りたいと呟く嫁さん。
パッと頭に思い浮かんだのが、この辺りで一番設備の整っている「手打ちそば一庵」さん、女性同伴だとこう言ったお店がさり気なく有難いもので。
サイクルラックとか空気入れとかも大事ですが、女性や障害者に優しい環境をもっと整えて欲しいと思う今日この頃。
当然ですが、お邪魔させていただくからには自慢のお蕎麦もいただきます。
本来、出先で油系の食事はNGワードなのですが、嫁さんが一緒に居る安心感からか思わず舞茸の天ぷら蕎麦を注文してしまいました。
いや〜 久しぶりの天ぷらは美味しかった、御馳走様です。
やはり、サイクリングにグルメは欠かせませんね。
今回は往復で約40kmと嫁さんとしては最長記録を更新しつつ、獲得標高437mと初めての山岳ステージもこなした訳で、かなり自信が付いた事だと思います。
これで、サイクリングの楽しみ方が大幅に広がりました。
次は何処へ案内しようか楽しみ。
では、また。