自転車好きのこそっとした話な

ロードバイクからシティーサイクルまで全力で楽しむ

石の上にも三年、自転車を趣味にしてそろそろ三年になるが...

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世界を代表する自転車パーツメーカーのシマノが三月で100周年、新型のデュラエースが発表されるのではと噂されていて、ロードバイク乗りとしては興味深々な今日この頃。

 

そんな中、自分も自転車を趣味にして丁度三年となるところ。

 

始まりは自転車でぶらぶらしながら写真撮影でもと軽い気持ちで乗り出したのが、あっと言う間に自転車がメインとなり写真はオマケ程度となってしまったw

 

満を持して購入したミラーレスカメラも今ではiPhoneに敵わないし...

 

ロードバイクへのトラウマ

とは言いつつ、ロードバイクに関しては若干アンチ的な思い入れがあり、ガチな格好をして自転車に跨る輩を心良くは思っていなかったのも事実。

 

実はこれまで黙っていたのだが、ロードバイク初心者と言っておきながら生まれ育った家にはズラッとドロップハンドルの自転車が並んでいたのである。

 

親の趣味と言うやつで、そこに注ぎ込まれた資金は半端ではなかった。

 

そんな家庭環境だから通学も自転車以外の選択肢は無く、雨が降ろうが吹雪いていようがひたすらペダルを漕いでいた記憶しか無い。

 

しかも、片道35km往復で70kmの道のりを普通の通学自転車で...

 

また、昭和の時間割ときたら土曜日は半ドンと言って弁当を持たずに午前授業に通わなければならない非常にキビシイ時代だった。

 

今でこそ思うが、ハンガーノックで死ななかったのが不思議なくらい。

  

そんな貧しい思い出が、これまでロードバイクを断固拒否してきた理由だろか...

 

運命の分かれ道

それはまるで、若かりし頃を思い出すかの様にペダルを漕ぎ始めた。

 

不思議な事に自分の力で前へ進もうとする絶対的な意思が芽生えてきたのである。

 

そして、不健康を極めてきた体にとってロードバイクが唯一のカンフル剤となり、長年続けてきた喫煙生活でさえ自ら止める覚悟を与えてくれたのであった。

 

もしこの時、ロードバイクと出会って古賀志山を上っていなければ、病気の発見が遅くなり手遅れになっていた事だろう、全ては偶然の出会が重なった必然としか思えないのだが...

 

こうして、全てがリセットされた体となり一からペダルを踏み直す事となる。

 

その姿はそれこそ初心者そのもの。

 

まぁ、腹筋にメスを入れて内臓を切り取られているのだから仕方が無い。

 

実はこの時、自分への戒めとしてピナレロのGUNに乗り換え様かと本気で考えたのだが、動機としては些か不純の様でDOGMA貯金と称して貯めておく事にしたのだった。

 

あれから二年の月日が流れた今、DOGMAに乗りたいかと言うと答えはノー。

 

ぶちゃけ、BianchiのIntensoはグレードこそ入門用の位置付けだが、初心者からしてみればかなりハイグレードな機種だと実感している。

 

しかも、その入門用のロードバイクですら乗りこなしていないのが現実だ! 

 

正直なところ、初心者が言う速い遅いに自転車は100%関係が無い。

 

ただ、楽しく走れるか如何かは自転車が全てだと思うが...

 

ペダルを漕ぎ続けて

では、最近のロードバイク事情はと言うとホイールをカーボンディープリムに換えたおかげで平坦はすこぶる調子が良い、100kmくらいならノンストップで走ってこれる。

 

しかし、ヒルクライムとなるとここ一年伸び悩んでいるのが現状。

 

せこせこと古賀志山に通っては往復練をしているのだが全くタイムが縮まらない、歳をとっても筋肉は育つなんて誰かが言っていたが、そんな事は無いのではと思う。

 

PWR2.5倍、一般的な成人男性の平均値は越えられないのであった。

 

そんな訳で、自分にはヒルクライムの才能が無いと薄々気付いてきた今日この頃、グループライドで周りに迷惑を掛けない程度は走れる様になったので十分かなと。

 

楽しく走って、美味しい物を食べれるサイクリングに徹する。

 

と、半ば諦め掛けていたのだが...

 

先日の古賀志山でありえない様な体験をしてしまった!

 

それは、ゼイハァしながら何時もの様に古賀志林道を上っていたらもの凄い勢いで自分を抜いて行く一人のお兄さんが。

 

それこそ、漫画の様に背中に羽でも生えているのではと思えるくらい。

 

今まで散々ガチなローディーさんに抜かされてきたのだが、あんなに凄い抜き方をしたのは彼が三人目。

 

そう、実は過去にも同じ様な経験がある。

 

ただ、今回は九十九折れの手前で抜かされたので、そのまま彼が上る姿を横からずっと見上げる形になったので凄くラッキーだった。

 

爆速で激坂を上って行くペダリングが丸見えとなっていたから。

 

これは過去に見た脳内ビデオと照し合わせても間違い無い、あの感じはまさしくヒルクライムを攻略するヒントになると確信した。

 

その後、そのお兄いさんも何度か往復練をして、まるで自分にヒルクライムのコツを教えてくれているのではと思えるかの様な素敵な時間を過ごしていたのだ。

 

この場を借りて貴重な一時をありがとうと言いたい。

 

そして感じた、自分は今やっとスタートラインに立てたのではと。

 

自転車を趣味にしてそろそろ三年になるが、本当のお楽しみはこれからなのかもしれない...