さて、今回でスペアバイクの製作日記シリーズも最終回となります。一週間掛けてチマチマとこなしてきましたが、分解から下地処理までの作業記事はこちらから。
最初に断っておきますが、今回は作業中の写真がほとんどありません。かなり真剣に作業していたのと、汚れた手でカメラを操作したく無かったと言うのが実情でご勘弁願います。
自転車をアイアン塗料で塗ってみた
今回は、在庫で持ち合わせていた「SCHUPPENPANZER P」と言うアイアン塗料を使いました。鉄はもちろんアルミにもシーラー無しで塗れる塗料は刷毛で叩く様に塗る面白い塗料です。
そして、乾燥してから表面をペーパーなどで擦るとビンテージ風な趣になるのが特徴で、素人でも失敗のしようがないと言うか、失敗してもそれが味になってしまうと言った具合の仕上がりになります。
と言う事で、いきなり塗り終わっている写真で申し訳ありません。結果から言えば今回の塗装、イメージ通りの仕上がりで自分としてはかなりド・ストライクな雰囲気になりました。
駆動系パーツの下ごしらえ
塗装の乾燥待ちの間に錆びれていたヘッドパーツの研磨とベアリング等の脱脂・洗浄をしておきます。
強烈なサビはリューターの金ブラシを使って削り落としてしまいました。ここからピカールなどの研磨剤で磨きをかければ艶も戻るのだろうが、またすぐに錆びちゃいそうなので止めておきます。
チェーンも錆び取り用スプレー(CRC=556みたいなの)をタップリと吹き掛けて、一晩放置してから拭き上げると案外と綺麗になりました。これを一度脱脂してからチェーンルブでオイルアップしてあげればママチャリ的には十分だと思います。
組み上げと動作確認
と言う事で、サクッと元の状態に組み上げた姿がこちら。パッと見は普通の黒いママチャリにしか見えませんが、よく見るとかなり渋い雰囲気に仕上がっています。
サドルとグリップの本皮風なレトロ感とアイアン塗料の質感が絶妙にマッチしたノスタルジックな自転車は最高です。カゴやペダルなども変えてあげれば尚良いのだろうが今のところはこれで我慢しておきましょう。
ブレーキや駆動系の確認で一度近所のスーパーまで買い物に行ってきましたが、以前よりもスームスな動きで軽快な感じがしました。ママチャリもたまにはオーバーホールが必要なのだと、あらためて認識した次第です。
最後に
これだけ好みな感じに仕上がると息子のスペアバイクにしておくの、なんだか勿体ない様な気がしてきました。しかし、元がママチャリ なので車重やポジションなどは馴染めないところで、特に内装三段ギアーが自分の脚には全く合いません。
やはり、スペアバイクとしての使命が妥当なところでしょうか。
以上、ご覧いただきありがとうございました。