無事にPrime製のカーボンエアロハンドルバーとMOST純正TiCRステムの交換作業が終わり先週末ギリギリで試走へと出掛ける事が出来きました。
全く形状が変わってしまったハンドルバー、その握り具合は一体どんな感じなのでしょう。
古賀志山へと向かう合い間、色々な所を握ってはその感触を確かめてみると、思っていた以上に変化がありポジションの自由度が拡がっていて期待が膨らみます。
そして、ヒルクライムで汗だくになった手で握ってみても滑る様子は無く、以前より確実に良くなっているのは確かでした。
初めて使ってみたスパカズのバーテープ”Suave”もクッション性がありサラッとしているので握っていてとても心地が良い。
ただ、濡れた手で握るとキュッキュと鳴くのがちと気になるかも。
そんな感じなのでハンドルバーに関しては概ね合格点、投資した分はキッチリと回収した様で大満足。
でっ、ここからが本題でしょうか。
今回の作業にあたりステムを90mmにするか80mmにするか随分と悩んだ結果、最終的には90mmを選びました。
しかしながら、あえてステムを短くする必要は無いと感じていたのが本音です。
そもそも、ビアンキのインテンソとピナレロのプリンスFXではフレームに対する思想が根本的に違う訳で、当然ながらポジションも違うのは当たり前。
ピナレロに乗れば乗るほど今のポジションがベストなのではと疑心暗鬼になってしまう。
そこで、実際に90mmを装着して試走してきた結果、やはり純正の100mmの方がこのバイクには合っているなと確信しました。
折角のエアロバイクなのに何だか全くエアロでは無い気がしてなりません。
だからと言って上りが得意になったのかと言うと、これもまた皆無...
プリンスFXの一番良い所を捨ててしまったみたい。
やっちまったな...
たった10mmの差でバランスが総崩れてしまう嫌な感じ。
だがしかし、それで良いのだ!
今回、ハンドルステムを短くする本当の理由はそこにあるのだから?
そう、コラムスペーサーを抜くのにあたり100mmのステムだとハンドルバーが遠くなってしまうので、それを補正する為にあえて90mmに換えていたのが本当の理由。
ハンドルバーへの距離感は変えずに姿勢をさらに低くするのが狙いです。
ピナレロに乗れば乗るほど今のポジションがベストなのではと疑心暗鬼になりつつも、逆にそのエアロ性能の恩恵とやらを最大限に受けてみたいと思うのがロードバイク乗り。
ぶちゃけ、インテンソでどんなに頑張ってみても45kmphが限界なのは仕方がない。
それに対してプリンスFXは45kmphからが本当に楽しいと思うロードバイク、根本的に次元が違うなと乗れば誰でも分かるくらいの差があるから。
そんなエアロロードの限界を確かめるのにコラムスペーサーはまさに不要の長物。
ジジイになって首が痛いとか肩が痛いとか言ってはいるが、適正なジオメトリでエアロポジションを極める分には問題は無かろう。
むしろ、一番ヤバいのは無理なポジションに収まろうとする事かもしれないな。
納車時にこのポジションを既に試して違和感を感じていたので今回はあえて90mmのステムに交換していたのである。