先日、茨城県大子町で絶賛開催中の「ツール・ド x 大子」を記事にしましたが、一日目に走ったパノラマラインコースの中盤辺りでパンクに見舞われていました。
ロングライドのリスクヘッジを考慮してチューブレスレディ化したのに、実際には全く機能しなかったと言う。
今回はそんなパンクについて書き残したいと思います。
パンクした経緯
そもそも、2021年10月2日(土)は台風16号が通過した直後でコースとなっている林道区間では所々、路面が濡れていたり木の枝や落ち葉が散乱していました。
そんな中、パンクや落車の危険を察知しながらバイクコントロールをする訳ですが、現場となった峠は日当たりも良く路面状態は非常に良い。
がっ、道路に横たわるグレーチングの餌食になってしまったのだ!
調子こいてダウンヒルを楽しんでいたところ、抜重で失敗してしまうなんて...
何時もなら軽く飛び越えてしまう20cmくらいの段差を、タイミングを見誤ってしまったらしく、着地と同時に鈍い音が!
やっちまったなと直感しましたよ。
がっ、この時頭をよぎったのはタイヤではなくリムの方。
ヤバい、カーボンリム割れてたらどうしよう。
恐る恐る自転車を止め、真っ先にリムを確認してホッとしました。
傷口が見つからないまま
チューブレスレディーなのにシーラントの効果も虚しく、一瞬でエアーが抜けてしまった今回のパンクですが、実はその原因が全く判らなかったのでした。
リムが大丈夫ならタイヤだろうと言う事でシーラントまみれのタイヤを手にして確認しても亀裂や異物は発見出来ず。
チューブレスなので衝撃でタイヤやリムが歪んだ瞬間にエアー抜けしてしまったのではなどと、お馬鹿な言い訳を考える始末。
そんな訳ありませんから...
結局、この時点で原因不明のまま予備で持っていたラテックスチューブを使い手動ポンプでゆるりとエアーを入れてみたところ問題無いみたい。
てか、チューブレスレディにしてからCO2ボンベ降ろしてしまい持ってないし。
今後のルートを考慮するとガッツリと空気圧を上げておきたいところですが、これでもかと言うほどポンピングして何とか走れるくらいまで。
そして、言うまでもありませんが、手はシーラントでベッタベタ。
この手の作業を想定すると、やはり大きめのタオルか手ぬぐいは必須ですね。
まさかの結末
結局、一日目は無事完走しまい一晩放置して二日目の朝、空気圧を確認してみるとエアー抜けしていない様なのでフロアポンプでガッツリと通常値まで上げてみる事に。
ところが!
早朝の駐車場、澄んだ空気の中をパーンと乾いた音が響き渡る。
まるで、9mm拳銃のトリガーを引いてしまった様に。
あっ、ラテックスチューブ爆発してもうた...
確認してみるとタイヤサイドにパックリとした傷口が、ここでようやくパンクの原因を理解した次第。
だがしかし、普通なら凹むところスタート前に原因がハッキリして逆に気分爽快!
何せ、二日目の八溝山コースは長いダウンヒルがある、傷口が判っていれば対処のしようもあるし、無理も出来ないからね。
傷口の裏に100均で売っている分厚いパッチを糊付けしてタイヤを補修。
そして、チューブを入れて空気圧を上げていくのだが、5barくらいが限界の様で傷口が開いてきそうで恐ろしい。
やはり、専用のタイヤブートは用意しておくべきだと思う。
最終的に空気圧はかなり低めとなりチューブの分重くなってしまった訳だが、楽しく走っているとそんなハンデは微塵も感じる事なく、普通に走れていたから不思議です。
結局のところ自転車はメンタル次第なのだなと実感しましたw
一連の元となる本当の理由は
実は、一発目のミスショット的な着地をした時からしてシーラントが適量入っていれば難無くリカバリー出来たのかもしれないのではと今更ながら思うところがあります。
組み付けの際に30mlしかシーラントは入れておらず、実際にパンクしてもシーラントが吹き出した形跡が全く無いのでおかしいなと感じていました。
後日、健全なフロントタイヤを開けてシーラントを確認してみると、白い液体は全く見あたらず、透明の液体が薄らと湿っている程度。
これじゃ、いざパンクしてもシーラントの効果はありません。
やはり、700 x 25Cとは言え最初のシーラントは小ボトル一本キッチリと注入して、半年ごとに追加しておくのが間違いない様ですね。
軽さに拘り過ぎた自分の判断が本当の理由だったのかも...