自転車好きのこそっとした話な

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異音奏でる疑惑のスプロケをついに分解してみる

先日の雨で泥だらけになってしまった業務車のミニベロを帰宅してから軽く洗浄しておいたところ、翌朝からガッコンガッコン・カクカクカクカクといつも以上にスプロケが異音を奏でる様になってしまった。

結局、不機嫌極まりないまま業務を終えて帰宅して早々に分解してみる事にした。

 

20インチ ミニベロ ボスフリースプロケット

ボスフリースプロケットの取り外し

現在、ミニベロに仕込んでいるのはRSK Cycle Gear 7S 13-28Tのボスフリーなのだが基本的に異音がするので有名な代物。

しかも、鳴ったり鳴らなかったりするタイミングが微妙で精神的にもあまりよろしくは無いのが使ってみた感想。

 

追記:現在、13-28Tは取扱されていない様です。

 

当初はハブかシャフトの歪みが原因で発生するチェーン擦れみたいな音かと思っていたのだが今回の分解で異音の原因はどうやら玉当たり調整にありそうだと気が付く。

とにかく見た目でスプロケが偏心しているのが判るのだから、ガタさえ無くなればスムーズな動きになるはずだと。

 

シムで玉当たり調整をしていた様だ!

玉当たり調整はシムの枚数らしい

まるでM4A1のバレルナット調整のごとくシムの枚数でガタとりする構造だった、合理的な方法だが感頼りで癖が強く組手によっては誤差が生じる為ガタガタになってしまうのも納得がいく。

銃器はマメに分解するからまだマシだが自転車のスプロケなど分解する奴はほとんどおらんだろうに...

 

アイスの木製スプーンが丁度良い

グリスアップにはカップアイスの木製スプーンが丁度良い

通常ボスフリーの組み付けはオイル基準になるらしいが、今回はグリスをたっぷりと塗り込んで品の無いラチェット音も消し去ってみる事にした。

確かに回転はヌルッとして重くなった様だが脚を削られる程の抵抗でもない様だから良しとしよう。

 

作業台の上では非常に良い感じに仕上がったかと思う

終日前には何とか復活した業務用ミニベロ

毎月、業務で300kmほど走っているミニベロだがスプロケの異音を除けばすこぶる調子の良い自転車だ、永久不滅ポイントで頂いてから数年も放置されていたのが今や生活の糧になるとは思ってもみなかった。

 

今回はスプロケ分解で我慢してみたのだが、異音が再発する様ならば次はDNPの7S11-28Tにアップグレードしてみたいところではある。

純正の6S14-28Tから7S13-28Tに交換した当初は13Tが重く感じたものだが、最近は逆に物足りなさを感じてしまう事もある。

フレームに干渉すると言う噂も目にするのだが最終的には何とかなりそうだし、11Tの爽快感はどんなもんかと気になって仕方がない。

 

走ってみた感想

翌日、業務で走ってみたのだが素晴らしいの一言!

まるで軽トラから電気自動車に乗り換えた様な感じは只々笑うばかり、カクカクとした定期的な異音も全て消え、ラチェット音は着物姿の女性が廊下を歩くかの様な静けさ。気になる脚を止めた時の引きずり感は無く、逆に素晴らしい転がり感だ。

 

一手間掛けただけでこうも自転車が変わってしまうとは驚きを隠せない、やはりカスタム&メンテナンスは大衆車の方が絶対的に面白いのではと思う。